COMMUNITY HOUSE

敷地:
愛知県
用途:
集会所 ⁄ 管理事務所
設計:
STUDIO AK
施工:
-
竣工:
-

■緩衝スペースとしての「縁」

本計画では、多目的ホールは多目的広場と一体的利用を可能とするため、広場に面している開口部はカフェテラス等で利用される折れ戸を利用し、全面開口出来るように計画されています。
多目的スペースと広場は視覚的に繋がっているだけでなく、市民の憩いの場としてフリーマーケットや各種催し物などの利用時には一つの空間として利用します。一体空間として利用すれば、交流館の利用できる限られた面積は何倍にも広がり、また利用できる用途も限りなく広がります。
多目的ホール単体のみでの利用時を考えると、ある程度多目的ホールと広場には距離が必要となり、多目的ホール利用者の活動が広場のアクティビティーよって阻害される恐れがあるため、あまりに直接的な繋がりではなく、緩やかにコミュニケーションを取りつつ、も繋がりがあるような関係が求められます。
これら二つの関係(広場・ホール併用時/単体利用時)を同時に実現するために、広場とホールの間に挟まる空間、「緩衝空間」を利用します。緩衝空間を設けることによって、「広場とホールは視覚的には繋がっているが、接続はしていない。」という繊細な関係ができるようになります。
緩衝空間について考えた時、連想したのが「縁側」です。日本古来の空間でありながら、スペースの問題などで現代ではあまり利用されなくなりましたが、動線であり、外部とプライペートな空間の緩衝空間となる縁側は、非常に繊細な外と内との関係を作り出しています。
この関係をプロジェクトに利用し、ホール単体利用時と、広場との一体利用時の空間変化を無理なくスムーズに移行させることができるようしました。この縁側状のテラスは市民が休憩などに利用できるようにし、文字通り縁側のような空間となっています。
このスペースは、人々の様々なコミュニケーションが生まれることを願って「交流テラス」と呼ぶことにしました。
多目的ホール、テラス、多目的広場それぞれが多機能的空間でありフレキシブルな利用を可能にしながらも空間として一体であり、一体利用も出来る、長く地域の人に愛される施設を目指し、このプロジェクトを計画しました。

PROJECT