K.HOUSE

敷地:
埼玉県日高市
用途:
専用住宅
設計:
吉田 明弘 ⁄ STUDIO AK
施工:
郷土工務店
竣工:
2007.12

周囲が住宅と畑が混在する、のどかな環境に建つ、ご両親世帯+ご子息世帯の2世帯の家族が住むための住宅です。
ご子息夫妻にはまだ子供がいないため、将来家族が何人になるのか等の具体的なライフスタイルはまだ決まっていません。そのため、空間には柔軟性が求められ、いずれもし大家族になったときにも対応できるよう多様な使い方が出来るような工夫が必要とされました。
まずクライアントの要望として、5台分の駐車スペース、まとまった庭スペース、リビングダイニングではなく、この二つは分離させるということ、2世帯とはいえ二家族は分離されるのではなく、一つの家族として生活をしたいということがご希望としてあがりました。
そこでまず、5台分の駐車スペースと南側の庭の空間を敷地空間から引き、残りの場所に建築物を計画することになり、このスペースが建物の形状と軸を決定しました。
バルコニースペースを形成するため、1階と2階のボリュームはシフトされ、南側に出来たスペースをバルコニーとし、まとまった広いバルコニーもほしいということから、玄関部分の上に6畳程の広いバルコニーを計画しました。
敷地境界をなぞる塀は、庭空間を包み込むように配置されていて、その端部は建物の第三のボリュームとなっています。この塀と建物の北側にできた隙間の空間は浴室の箱庭で、外部からの目隠しともなっています。
リビングとダイニングは可動間仕切で空間を分けています。この壁がダイニングテーブルになったり、キャビネットになったり、TV台としても機能するようにデザインされています。リビングとダイニングの広さはこの可動間仕切りすることにより調節がきき、リビングを充実させたいときは、ダイニングスペースをなくすことも可能です。
さらに、奥にある部屋は普段はゲストルームとして使われますが、大空間がほしいときには、ゲストルームの引き込み戸を収納し、ゲストルームとリビングを一体化させることが出来ます。ときどき開催されるホームパーティーのときに大空間が必要になっても、来客の人数に応じて空間の広さをコントロールすることが出来るようになっています。
リビング庭側には大開口を設け、全開にしたときには庭とリビングが一体となり、内外空間が一体化したリビングガーデンとなるよう計画しました。
このように、このプロジェクトでは多様な要求に対応できるように、空間のフレキシビリティーや、空間同士の接続、境界について様々な試みを実施してみました。庭には少しずつクライアントが好みの物を増やしていくとのことです。いずれこのリビングガーデンが緑や花の香りでいっぱいの家族の集う快適な空間となってくれるでしょう。

PROJECT